新聞で報道された医療ニュース

新聞で報道された医療ニュースを随時、簡単に紹介します。

子宮頸がんワクチン、勧奨中止で患者1万7000人 阪大予測 死者は4000人増」 産経新聞 令和2年10月23日

子宮頸がんを予防するヒトパピローマウイルス「HPV」ワクチンの積極的接種勧奨を中止したことで、無料で受けられる定期接種の対象を過ぎた平成12〜15年生まれの女性では、避けられたはずの患者が計1万7000人、死者が4000人発生するとの予測を、大阪大学のチームがまとめた。


「薬の過剰投与」医師・患者ともリスク軽視  2018年1月10日 毎日新聞 13

 抗菌薬や、睡眠薬など日常的に使用される薬の処方が問題になっている。薬剤耐性菌や副作用などデメリットが大きいのに、医療機関で過剰に出されているからだ。2回目はこれら薬のあるべき使われ方についてまとめた。(河内敏康、藤野基文)

「舌下免疫療法」過ぎ花粉エキスを舌に下に垂らし、アレルギー体質の改善を目指す「舌下免疫療法」が2014年に保険適用になって3年。最低2年以上の継続は必要とされる治療だが、患者の経過を追跡した千葉大学病院のチームは「3年は続けた方が良さそうだ」との見方を示している。読売新聞 2017年10月25日(水曜日)夕刊 8  

おたふく風邪は、まれに聴力障害を起こすことがあります。

読売新聞に日本耳鼻咽喉科学会の調査で、過去2年間に片耳の難聴も含めて、314人になったと報道されています。ワクチン接種を強く勧めています。

風邪は自然に治ると認識を  家庭医が教える病気の話 96

                                産経新聞 2015年5月12日 武蔵国分寺公園クリニック院長 名郷直樹

 風邪について長々と書いてきましたが、家庭医が風邪の専門家であることが分かってもらえたでしょうか。・・・風邪について決定的な治療はなく、その場の症状を和らげる治療があるだけです。抗生物質に効果は期待できません。・・・

「風邪の子供に薬をどう使う  家庭医が教える病気のはなし 90」 

                               産経新聞 2015年3月17日 武蔵国分寺公園クリニック院長 名郷直樹

 子供の風邪にも、大人同様に風邪薬や抗生物質が使われています。薬が使われ過ぎであることは、多くの人の意見が一致しています。「どういう時に使って、どういう時に使わないか」という使い方については、意見の一致を見ないのが現状です。・・・子供を医者に連れて行き、「風邪です」と言われたら薬をもらわずに帰るのは、案外いい対応法なのです。

「かぜに抗生物質は必要ない その1  家庭医が教える病気の話 85 」 

                              産経新聞 2015年2月10日 武蔵国分寺公園クリニック院長 名郷直樹

日本において風邪患者の60%以上に抗生物質が投与されているという報告が平成21年になされています。6年以上前の研究ですが、最近の状況とそれほどかけ離れてはいないと思われます。・・・ しかし、残念ながら、風邪に抗生物質を投与しても早く治るというような明らかな効果は認められていません。

抗生物質不要の説明は難しい その2 家庭医が教える病気の話 86 産經新聞 2015年2月17日  武蔵国分寺公園クリニック院長 名郷直樹

一部の医者はいまだに風邪に抗生物質をだすほうが良いと考えていたりします。抗生物質を要求する患者さんにとっては、抗生物質を出す医者の方が「患者の希望に応えてくれる良い医者」と思われている面があります。 こうした混乱した状況をいったいどう改善していけばいいのか、私自身も明確な対応方法があるわけでなく、困っているというのが現実です。

不要な抗菌薬 処方多く」読売新聞朝刊 2012年12月25日 シリーズ感染症 耐性菌を防ぐ

 外来で安易に抗菌薬が処方され、それが耐性菌の増加を招いているとの警告記事がシリーズで連載されました。とくに小児科でその傾向が強いと指摘されています。そして抗菌薬を適正に使用する重要さ指摘し、当院の事例が紹介されました。

「抗生物質効かない子供たちー安易な処方で耐性菌増加」 2004年9月16日  産経新聞 

  中耳炎やとびひなど、よくある子供の病気が治り難くなっている。抗生物質の効かない菌によるものが多くなり、中耳炎で入院する子供も増えているという。風邪に安易に抗生物質は処方されていることが原因の一つとされ、外来小児科学会は抗生物質使用のガイドラインを作成した。

花粉症 乳幼児期から 清潔な暮らし免疫力低く ロート製薬が分析」 2015年2月2日 読売新聞夕刊  

「人食いバクテリア」感染最悪 今年263人  読売新聞 夕刊 2014年12月24日 3面

 手足の壊死や意識障害を引き起こし、死に至る恐れもある「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」の患者数が、12月中旬で263人になり、調査を始めた1996年以降最悪となった。

ワクチン導入 学会訴えー髄膜炎から乳幼児を守れ」 読売新聞 2006年3月25日 夕刊 

  乳幼児が死に至ることもある細菌性髄膜炎を予防するHibワクチンの導入が、我が国では大幅に遅れている。新薬の承認審査がなかなか進まないからだ。世界の先進国ではワクチン接種で髄膜炎が激減しているのに対し、我が国では毎年600人の子どもが発症し、死亡や後遺症に苦しむ家族が後を絶たない。日本外来小児科学会は26日、横浜市で開く春季集会でHibワクチンの必要性を訴える。(PDF資料1資料2

医療ルネサンス「髄膜炎ワクチン」   読売新聞朝刊 2006年4月17日 4月18日  4月19日 

 「ワクチンを打つことができればこんなことにはならなかったのに・・・」埼玉県F市の主婦古田秋恵さん(仮名、30歳)は、今も悔しい思いを去ることはできない。2003年8月、生後3ヵ月だった次男の信太郎(仮名)君に38℃近い熱が出た。近所の開業医の診断は「かぜ」。3日間受診し、薬を飲んでも熱は下がらず、ぐったりとしていたため、紹介された総合病院を受診した。背骨から髄液を抜いて検査した結果、診断は髄膜炎。それも重症だという。・・・

化学物質過敏症」医療ルネサンス 読売新聞 ①/5 2013年12月10日  ④/5   2013年12月13日

 この病気について詳しい調査が行われておらず、患者数は不明だが、重症患者を数万人と推定する医師もいる。農薬や有機溶剤にも反応し、においを感じないほど微量でも体調を崩す患者が目立つ。うつ状態などの精神症状を合併する例もあり、この病気に詳しい医師たちは、化学物質過敏症によって精神症状が生じると指摘している。・・・精神科で薬を長期間処方され、症状が悪化する人もいる。